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さて、今日は何をしようかな。

初めて行った競輪場が意外に面白かった

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先日、ちょっとした縁があって、人生初の競輪場へ行って来ました。
別に一攫千金を狙って、ギャンブルをしに行ったわけではありません。
賭け事とかを勧めるような内容ではないので、どうか安心して読み進めていただければと思います。

 

で、行ってきたのは、その名も「伊東温泉競輪サマーナイトフェスティバル」!!
このイベント名から、どんな感じのフェスか想像できますか??
…できませんよね~。僕と同じ同じ。

 

簡単に説明すると、ナイター競輪に合わせて、ちょっとしたお祭りみたいなイベントがあったのです。
僕が行ってきたのは、3連休最終日の7/17、海の日。
その前の土日は東京で用事があったので、そこから車で3時間ほどのドライブでした。

 

で、まったくの競輪初心者の僕ですがそんな僕でも、意外と楽しむことができました。
今回は、競輪ビギナーの視点から、競輪場の楽しみ方と魅力について紹介したいと思います。

 

 

ちなみに、僕はギャンブルとかにはほとんど縁がありません。

 

パチンコやスロットは、店内の音と遊技場独特のにおいに壁を感じてしまいます。
競馬や競艇も、いまのところ、てんで面白さがわかりません。
宝くじとかロトとかも、親のおつかいで買ったことがあるくらい。
巷にあるスリルとかわくわくには、けっこう疎いタイプなのです。

 

初心者でも楽しめる5つのポイント

 

そんなわけで、今回は競輪場とか競輪選手に興味があったわけでもありません。
本当に、たまたま知り合いのお仕事に同行させてもらったのが、ことの発端です。
「競輪場に行ったことがある」という人も、世の中それほど多くないんじゃないでしょうか。
それでも、なかなか面白い経験ができたので、ざっくりお伝えします。

 

競輪選手の気迫とレースのスピード感

 

なんと言っても、プロの競輪選手の速さやレースの迫力を体感できるのは、競輪場ならでは。
僕も、普段はクロスバイクに乗って通勤しています。
意外とスピードが出るもので、下り坂ではおばちゃんスクーターを抜くくらいは出ます。

 

でも、競輪選手は、時速60km以上のスピードで走っているそうです。
トラックからはスタンドには多少距離がありますが、それでもラストスパートは圧巻です。
フンフンと全力でペダルを回したり、体全体で必死に前に進もうとする姿はやっぱり格好いいです。
ロードレースとは異なり、短い時間で勝敗のつくレースは、それだけぎゅっと気迫が凝縮された感じがします。

 

観客席の熱狂と声援

 

競輪はもちろんレース自体も見応えがあるけど、僕がなにより新鮮に感じたのは競輪場の雰囲気です。
選手ももちろん真剣ですが、レースを見守る観客の目もかなり真剣です。
結果によっては、「その日の夕飯が変わったりするんだろうな〜」なんて思いながら見ていました。

 

競輪のレースには、いろいろとルールがあるのですが、みんながヨーイドンで競争するわけではありません。
終盤までは、みんなが一列にラインを形成して進んでいきます。
そして、鐘の合図とともに、ゴールへ向かっての猛烈なスパートが始まります。
そこからは「行け行けー」だとか「まわせ!!」だとか、もっと激しい文字にならない声が上がります。

 

あの雰囲気は、何レース見ていても楽しいし、ただ見ているような僕も引き込まれる熱があります。
最終レースに近づくほど観客も増えて、会場全体が熱を帯びてきます。
そんな様子は、選手とかなんとか杯みたいなタイトルを知らなくても、じゅうぶんに楽しいものです。

 

いっそう雰囲気に入り込むレース予想

 

で、せっかくなので、僕も初めて車券を買ってみました。
連れてきたもらった人からいろいろ教わって、「ひょっとしたら」のありそうな3連複です。
(着順を問わず、1位から3位までの組み合わせを当てるやつ)
常識なのかもしれませんが、1レース100円から投票できるということを、僕は初めて知りました。

 

やっぱり、自分が応援する選手がいたりすると、レースの見方もちょっと違ってきます。
手に汗握るというか、会場の盛り上がりや緊張感がアンプを通って、余計に増幅されたように感じられます。
自分が走るわけでもないのに、レース前に無駄にドキドキしたりして、すごく新鮮な経験でした。

 

レースの中の深い駆け引き

 

自分で車券を買って観戦すると、レース中の駆け引きも楽しむポイントだと思います。
競輪などの自転車競技では、前から受ける風がとても大きな抵抗になります。
そのため、ポジション取りや、スパートの掛け方などの作戦も必要になり、最後まで目が離せません。

 

また、同じ地域の選手を勝たせるために、後輩が先輩の風除けになったりすることもあるんだそうです。
競輪は個人競技だと思われがちですが、チームプレーや心理戦も楽しめるのです。
実際に見てみると、こういうエンターテインメント性や奥深さも知ることができます。

 

普段見ることのできない催し物やインタビュー

 

で、僕の行ったこの日は、ちょっとしたお祭りをやっていました。
各所でいろいろな催し物があって、小さなお子さん連れの家族や女性も目立ちました。
イベントスペースでは、レースの間の15分から20分の時間に、いろいろなアトラクションが用意されていました。

 

例えば、芸人さんのお笑いライブ、トークショー、競輪場やご当地キャラのグリーティングなどがありました。
こうしたアトラクションは、レースとレースの間の限られた時間なので、慌ただしくサクサクと進みます。
そういう感じも、なんだかお祭りみたいでとっても楽しいものです。

 

また、こういう短い尺で行うお笑いライブなども、普段見ることができないと思います。
趣向を凝らしたネタをやってくれたりするので、新しい発見があったりします。

 

競輪場をもっと楽しむために

 

そんなこんなで、前知識も何もなく、流されるまま赴いた競輪場。
でも、退屈することなく楽しめたし、また足を運んでみたいな、とも思いました。
面白さを知っている人が近くにいたら、連れて行ってもらうときっと楽しいと思います。

 

でも、行く前にちゃんと知っておいた方が良いこともあるなと感じました。
今回はナイター競輪でしたが、普通は午前中から夕方にかけてレースが行われています。
特に夏場や子どもと行ったり、あるいはデートに使うときには、配慮が必要になりそうです。

 

暑さと日差し対策

 

夏の競輪場は、暑さや日差し対策が必須です。
有料の室内の観覧シートなどもありますが、より近くでみたり、ショーなどのイベントを楽しむのなら、もちろん外です。
だいたい30分に1レースくらいのペースですすみますが、13レースともなるとかなりの長丁場になります。

 

白熱するレースも、ちょっとした催し物も楽しいですが、水分補給や体力の配分、同行者への気遣いも忘れないようにしましょう。
休んだり食事をしたりするときにはしっかり日陰で休んで、メリハリをつけましょう。
また、競輪場は市街地や都市部から離れたところにあることも多いです。
虫刺されなどにもじゅうぶん注意しましょう

 

HPなどで情報収集

 

僕の行ったイベント開催日などもそうですし、競輪場では頻繁にファミリー向けのイベントが行われていたりします。
初めて行くなら、そうしたイベントの日が良いと思います。
また、車券を買ったりして楽しむにしても、やっぱり何かしら情報があった方が良いです。

 

今回、僕は何にも考えずに行きましたが、「せっかくなので」と思っているのなら、なおさらです。
競輪場では、たくさんのモニターで出走者の情報やオッズが見れたりします。
しかし、先ほども少し触れたように、いろいろな駆け引きや作戦が存在しています。
選手の情報やベテランの方の予想を知ることで、よりレース観戦に深みが増します。

 

ハマり過ぎにはくれぐれも注意

 

当たり前のことですが、何でも節度を持って楽しむということが大切です。
基本的に、僕はあまり賭け事に対してよい印象を持っていません。
今回レース後のまわりの様子を見てみても、そう予想通りにならないようで、レース後には多くの車券がゴミ箱へと捨てられていきます。
車券の購入は、観戦料や寄付するような気持ちで購入するのがよいでしょう。

初めての競輪で、知ることも多かったし、とても楽しい思い出になりました。
でも、お金儲けの目的で行って、すっからかんで帰ってくるのでは、ぜんぜん楽しい気持ちにはなれませんよね。
なので、選手を応援するくらいの目的で楽しむくらいが、ちょうど良いのではないでしょうか。

 

スポーツとしての競輪

 

さて、競輪は日本生まれのスポーツとして、オリンピック競技にもなっています。
スポーツとしての競輪は”ケイリン”と表記され、国際表記も”KEIRIN”となっています。
2000年のシドニー五輪から自転車競技のひとつに加えられて、今後人気や注目が集まってくるのではないでしょうか。

 

tokyo2020.jp

 

オリンピックなどのスポーツとしてのケイリンは、日本の競輪とは若干ルールが異なる部分もあります。
でも、日本生まれの競技であるにもかかわらず、2008年の北京五輪永井清史選手の獲った銅メダルが最高の成績です。
もちろん、ケイリンは次回の東京五輪での開催も決まっています。
東京五輪に向けて、日本人選手の活躍や若い世代の台頭が期待されます。

 

keirin.jp

 

また、日本の競輪は、もともと戦後復興のための催し物としてその歴史が始まりました。
しかし、バブル崩壊以降に人気は下火になり、競輪場の運営が厳しくなる地方もあります。
それでも、最近になってのロードバイクの普及や、オリンピック競技としての採用なども追い風になる可能性があります。
これからのシーンの盛り上がりや、素晴らしいレースが見れることに期待したいですね。

 

競輪 - Wikipedia

 

【まとめ】競輪場はおじさんたちだけのものではない!!

 

実際に、僕も行ってみるまでは、「競輪か~。あんまり興味ないしな~」と思っていました。
でも、いざ行ってみると、レースだけでなく、他にも楽しめるポイントがいっぱいあります。
イベント開催日にはデートや、お出かけスポットとしてよいかもしれません。

 

もちろん、レース自体も見ごたえがあります。
サッカーや野球みたいな長時間の観戦は、興味のあるなしが大きく関わると思います。
でも、競輪のレースはものの数分です。
短い時間だからこそピンと張った糸のような緊張感があるし、勝敗も誰にでもわかりやすい競技です。

 

最近ではガールズケイリンも盛んに行われており、その楽しみ方は様々です。
男性の選手について調べてみると、比較的30代以上の選手も多かったりします。
ここで若いイケメンやスター選手が現れれば、競馬のようにもっと身近なエンターテインメントになるかもしれません。

 

ちょっとでも気になったら、ぜひお近くの競輪場へ遊びに行ってみてください。