tactacノート

さて、今日は何をしようかな。

【今日の一曲】We Did It / Area21

 Do You Know “AREA21”??

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Area21は最近、僕がどハマりしてるMartin Garrixの別名義のプロジェクトです。
もちろん、Martin Garrix自身のSTMPDレコードから作品をリリースしています。

 

Martin Garrixのソロ名義では、わりとしっかりと質感のある曲が多いです。
でも、Area21ではダンスミュージックをベースとしながらも、ヒップホップやダブ要素が強めです。
どちらかというと実験色が強く、もしかしたら彼自身の好みや気分が反映されているのかもしれません。

 

今回はそんなArea21の新曲”We Did It”から数珠繋ぎを始めたいと思います。

 

We Did It / Area21

 


AREA21 - We Did It

 

こちらは6月にリリースされたばかりのニューシングルです。
もともとMartinGarrix自身の作品でも、無駄に音数を多くしたり、派手な曲は多くありません。
そんな彼らしい、ミニマリスト的要素が詰まった曲に仕上がっています。

 

まるで暗い部屋の中でゆらゆらと揺蕩うロウソクの炎のようなモチーフ。
そこにバスドラムとシンセで抑揚的に曲に変化をつけていて、なんだかとってもムーディーな感じです。
曲の印象や手触りはかなり違うけど、Nujabes的な要素を感じたりもする不思議な浮遊感があります。

 

Spaceships / Area21

 


AREA21 - Spaceships

 

Area21の1stシングルがこちらの”Spaceships”です
2016年にリリースされていますが、このあたりのシンセの音の使い方は最近のソロ作にも活かされている感じがします。
”Scared To Be Loved”なんかを聴くと、なんとなく似た雰囲気を感じることができると思います。

 

中田ヤスタカCapsuleだけでなく、Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅでいろいろと音遊びをしています。
Martin Garrixも、ここ最近のハイペースな感じからすると、製作欲が溢れてソロ名義だけでは収まりがつかなくなったのかもしれません。
ここ2、3年で本当にどんどんと研ぎ澄まされてきてる感じがして、ほんとうに末恐ろしい人です。

 

Without U faet. 2 Chainz / Steve Aoki & DVBBS

 


Steve Aoki & DVBBS - Without U feat. 2 Chainz [Official Audio]

 

短いスパンでEDMはいろいろな動きや流行りが起きています。
最近はゆったりとしたビートのトロピカルハウスなどの流行もあってか、ヒップホップやダブとの接近が多いように感じます。
この”Without U”は、そんな変遷の見えるSteve AokiとDVBBSが6月にリリースしたシングルです。

 

Steve Aokiには以前からこういう系統の曲もあったりしました。
でも、個人的にはDVBBSと組んで、こんなにゴリゴリの曲を作ってくるというのが意外でした。
ちなみに、もうすぐSteveAokiは全編ヒップホップのニューアルバムが出ますよ。楽しみ。

futuregroove.jp

 

Raveology / DVBBS & Vinai

 


DVBBS & VINAI - Raveology (Official Video)


で、僕の中のDVBBSっていうのは、この”Raveology”みたいな感じ。
思いっきりシンセでブイブイ言わせちゃうバウンス系だと思っていました。
言い方が悪いけど、ちょっと頭の弱そうな”EDM(笑)”みたいな。

 

いまだに渋谷のクラブなんかに行けば、ピークタイムにこんな感じの曲がかかっていたりします。
確かにわかりやすくて盛り上がるんだけど、ホイップクリームたっぷりのパンケーキみたい。
嫌いじゃないけど、ちょっと楽しめれば満足かなという感じなんですよね。

 

You Found Me faet. Belly / DVBBS

 


DVBBS - You Found Me feat. Belly (Official Video) [Ultra Music]

 

でも、DVBBSもやっぱり世界中で活躍しているだけあって、感度は高いです。
数年前で僕の中ではDVBBSのアップデートが止まっていたけど、この曲でちょっと見直してしまいました。
まあ、この曲で踊れるかどうかと聞かれると微妙だけど。

 

いろんなアーティストがこういう音に傾倒していることから、さらにシーンが盛り上がりそうな気がします。
こういうジャンルは”Future Bounce”だとか”Future Bass”だとか言うんだそうです。
ジャンルとかはどうでもいいけど、これをまたDVBBS自身がBPM128でリミックスして、ゴリゴリのバウンス系にしちゃったのも聴いてみたかったりします。

 

To U faet. AlunaGeorge / Skrillex & Diplo


Skrillex & Diplo - To Ü ft AlunaGeorge (Official Video)

 

いまのこういうヒップホップ寄りの流れには、少なからずSkrillexの存在があると思います。
このSkrillexとDiploのコラボは、日本で全然流行らなかったけど、僕にはとても斬新に聞こえました。
今回記事を書いていて、もう3年も前のリリースなのかとちょっと驚いたほど今でも刺激的です。

 

tacru0614.hatenablog.com
このエントリーでも触れたJustin Bieberの”Where Are U Now”も収録された”U”に収録されています。
聴けば聴くほど奥深さを感じさせるアルバムって、本当に最近は少ない気がします。
でも、一言加えるなら、Skrillexには早くソロ名義で出して欲しいです。

 

Sahara / DJ Snake feat. Skrillex


DJ Snake ft. Skrillex - Sahara [Exclusive]

 

こうしたシーンの流れがあって大躍進したのがDJ Snakeです。
同じくらいのタイミングで活躍が目立ち始めたKygoといっしょにされることがあります。
でも、僕にはちょっとKygoってマイルドでピースフルすぎる感じがして、逆上せそうでした。

 

DJ Snakeも最初聴いた頃は、それほど好きな感じではありませんでした。
「ちょっとキンキン耳が痛くなるよ」みたいな気もしていたんだけど、Skrillex先生も出てきちゃってるし、これがクセになるんですよね。
この人は、本当に曲ごとの世界観の作り方がうまくて、いろいろな箱庭を眺めているみたいな気分になります。

 

【まとめ】新しい音、ゾクゾクきてるよ!!

最近では去年の流行が、次の年には時代遅れになっているなんてことがしょっちゅうあります。

あんまりの移り変わりの早さに、次々出てくるものに対して、「何がいいの??」みたいに思ったりすることもあります。
でも、こうしていくつものシーンの潮目を観れるというのは、なかなか面白いな〜とも思ういます。

 

こういうタイミングでは、中で胎動する次の流行の気配や体温がわずかに感じられたりするのがいいです。
純度が高く、きちんと精製されて研ぎ澄まされたような曲もゾクゾクきたりします。
でも、その前の段階のどれだけエネルギーを放つかわからない、ちょっと危ないものを見ている感じがそれ以上に楽しいです。

 

だから、きっと音楽漁りがやめられないんだろうな〜なんて思ったりします。